米国の住宅価格の動きを示す、S&Pケースシラー住宅指数が25日発表されました。

主要20都市対象の値動きを示す指数は前年同月比13.24%のプラス。20か月連続の前年同月比プラスという結果でした。

おおかたの予想通りの数字のようでしたが、サブプライム、リーマンショックの後からしばらく、上がったり下がったりと小刻みな動きをしていましたが(2009~2012上期)、2012年6月からは一転、上昇が続いています。その上昇カーブにも歯止めがかかりはじめた、というのが現状でしょう。

さて、このケースシラー指数とほぼ同じ手法で指数化した日本版が、「東証住宅価格指数」です。(異なる点:ケースシラー指数=戸建の売買取引、日本=マンションの売買取引)

2011年4月~公開され始めているこの指数ですが、1993年6月以降のデータで、2000年1月を100として指数化されています。現在は試験配信という事で、首都圏の1都3県分だけ公開されています。ケースシラー指数もこの指数もともに2か月遅れの最終火曜日が公開日で、比較できるように、先に述べた点以外は同じ方法で指数化されています。

この指数はまだまだ、あまり知られていませんが、不動産の動きを見るのにわかりやすい指標だとおもいます。

また、同じ算出手法ですので、米国不動産の動きが日本の不動産の動きに影響があるのか?などの検討材料にも使えるかもしれません。

いくつかの不動産指数を重ねると、もっと面白いことがわかります。これは、いずれメールマガジンででも書こうと思っています。「おっ!」と思える発見があると思いますよ。20140327


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吉崎 誠二

吉崎 誠二

  • Yoshizaki Seiji
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不動産エコノミスト 不動産関連企業コンサルタント。
早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。立教大学博士前期課程修了。

船井総合研究所上席コンサルタント、Real Estate ビジネスチーム責任者、基礎研究チーム責任者を経て、(株)ディー・サイン取締役 不動産研究所 所長。2016年秋より、社団法人 住宅・不動産総合研究所 理事長。

著書:「2020年大激震の住宅不動産市場」「消費マンションを買う人、資産マンションを変える人」等9冊。
連載:ダイヤモンド(WEB版)など4つの媒体に連載。

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